伊勢参りに行くのが江戸の人間の夢だった時分のお話でございます。
伊勢の熱田から尾張の桑名まで海上七里の船の旅、
諸国雑多が乗り込んでそれぞれのお国言葉が飛び交うのどかな旅、
ところが急に船が止まってしまう。
不思議に思った若い衆、船頭に理由を聞きに行く、
船頭が言うにはこのあたりに巣食うサメの寄り合いの日に当たってしまったそうで、
寄り合いが終わった後、ちょうどその時に通った船の客から
生け贄を一人選ぶという習慣があるとの恐ろしい返答が…
「持っているものを海に投げ、それをサメに持っていかれた奴が生け贄だ」
という船頭の言葉に大慌ての若い衆、
我先にと持っているものをポンポン海に投げ入れた。
…と、最後に投げ入れた一つがサメの背ビレとともにスッと海に沈んでいった。
持主は年の頃四十二、三の修行中の講釈師。
皆のためなら喜んでこの身を海に沈めるが、これでも芸人のはしくれ…
最後にひとつ講釈を演じてから死にたいと言い出した。
皆の許しを得て演目を選び始める講釈師、
…がこれが自分にとって最後の講釈、
あれもやりたい、これもやりたい、と悩んだあげく、
あらゆる講釈をごちゃ混ぜにして演じ始めた。
久しぶりに寄席に行くことにしました。
本当は上席の正月興行に行きたかったのですが、年始は人手不足でバタバタしていたため
今回が今年で最初の寄席通いになります。
支度を整えて向かった先は、毎度おなじみ「鈴本演芸場:夜席」。
久しぶりの寄席の空気に包まれて心の底からリフレッシュしたヘタレ、
そこでヘタレは初めての挑戦をしました。
今回のヒザ(主任(トリ)の前に出てくる色物さんのこと)は紙切り芸の「林家 正楽」師匠。
お客さんからのリクエストに応えて切り絵にし、出来上がったものをお客さんにくれるのですが
ヘタレは大きな声でリクエストするのが恥ずかしくて敬遠してました。
しかし今日は平日、お客さんの入りも少なかったので
「もしかしたらもらえるかも?」と考え、思い切ってリクエストしてみることにしました。
「節分!」
「バレンタインデー!」
「祝いもの!」
などなどいろいろなリクエストが場内に飛び交う中、ヘタレがリクエストしたのは…
ヘタレ:「受験勉強!」
白状します、ヘタレ…テンパってました(@ω@;)
何でもうすこし粋なお題を出せなかったんだろう(涙)
こりゃぁ、通らないだろうなぁ…なんて諦めかけていたら、
正楽師匠:「…『受験勉強』ですね?」
リクエスト…通っちゃったよ…(驚)
いや、言ってみるものですね。
切りあがったものを師匠から受け取って紙切り芸は終了。
今年初の寄席でのうれしいできごと。
これだから寄席通いは止められない(笑)
そんなことを思った一夜でありました。
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今回はDVDのご紹介。
以前テレビで深夜に放送していたものを見て気になってました。
テレビでやっていたのはお笑い芸人の方たちがそれぞれ落語の師匠に教わって
一つの噺をマスターしていく様子を映した密着ドキュメントのみで、
高座の様子は放送されなかったんですよね…
本職の噺家さんと比べるとちょっと切れがないかなー、と思いましたが、
噺を完璧に自分のモノにして演じていたことに感動しました。
…個人的にはカンニング竹山さんの「子別れ(子は鎹)〜現代風アレンジ〜」
が一番良かったかなぁ?
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発売日から長い期間売れているこの本。
冒頭では立川志の輔師匠の噺の枕が例として取り上げられています。
「同じ意味でも言い方一つで良くも悪くもなる。」という枕から始まる噺、
今日は「猿後家」をご紹介します。



















